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YouTuberこつぶちゃんねると巡るバイク×町おこしの聖地。小鹿野町を動かす趣味の力

  • 公開日
ひな祭りの装飾がある神社の階段を背景に、バイクの後ろでポーズをとるこつぶちゃんねるさん

埼玉県秩父郡小鹿野(おがの)町。かつて観光客の減少に悩まされていたこの町は、いまや全国からバイクライダーが訪れる「聖地」として親しまれています。

その立役者となったのが、任意団体「ウェルカムライダーズおがの」です。2007年に行政主導のプロジェクトとしてはじまり、2010年に民間主導へと移行したあとも15年以上にわたり継続しているこの取り組みは、いかにして小鹿野町を「ライダーの聖地」に変えたのでしょうか。

今回は「バイクによる町おこし」の現場をのぞくため、人気バイクYouTuber・こつぶちゃんねるさんと小鹿野町を巡るツアーへ。さまざまなスポットを巡りながら、ライダー目線で小鹿野町の魅力を語っていただきました。

ツアーの終着点では、ウェルカムライダーズおがの初代代表・吉田あきらさんとの対談も実施。「趣味」を起点にした町おこしの可能性や、人と地域のあいだに新しい関係性を築くためのヒントを探ります。

「ライダーの聖地」小鹿野町ってどんな町?

小鹿野町は、埼玉県北西部に位置する人口約9,700人の町。秩父市に隣接しており、日本百名山の両神山や赤平川などの豊かな自然に恵まれています。

今回、そんな小鹿野町を一緒に巡るのは、YouTubeチャンネル登録者数50万人以上を誇るこつぶちゃんねるさん(以下、こつぶさん)。

小鹿野町には2019年に日本一周の旅で初訪問して以来、何度も訪れており、2023年にはコラボイベント『おがのライダー宿×こつぶちゃんねる』を開催するなど、小鹿野町とは深いつながりを持っています。

そんなこつぶさんと、ウェルカムライダーズおがのの副代表・加藤悟さんが営む「カトウヤ洋品店」で待ち合わせ。店内にはバイクグッズが豊富に取りそろえられており、たくさんのライダーが訪れるそう。

店内のグッズ売り場でバイクの刺繍が入ったキャップをかぶるこつぶさん

こつぶちゃんねるさん
バイク旅を中心に、日本各地を巡る様子を発信するYouTuber。2019年にバイクでの日本一周(約3万キロメートル)を達成。各地のツーリングスポットや地域の魅力も積極的に紹介し、幅広い層から人気を集めている。現在は鹿児島県霧島市に移住し、古民家改修やライダー向けの宿の準備を進めている。

お店を出たあと、こつぶさんが鹿児島から乗ってきたという車から愛車のバイク・モンキーを降ろし、準備は万端。小鹿野町ツアーのスタートです!

小鹿野町の道でバイクに跨り、こちらを見るこつぶさん

愛車・モンキーとともに小鹿野の地に降り立ったこつぶさん

元祖バイク神社の「小鹿神社」

最初に訪れたのは、ライダーの聖地・小鹿野町の象徴的なスポット「小鹿神社(おしかじんじゃ)」です。

全国各地には、さまざまな理由から多くのライダーが立ち寄るようになった「バイク神社」が数多く存在しますが、ここ小鹿神社はその先駆け的な存在として、ライダーたちのあいだで「元祖バイク神社」と呼ばれているそう。

小鹿神社のベンチに座るこつぶさん。横には愛車のモンキーがある

横にあるのがこつぶさんの愛車・モンキー。小柄なボディが特徴で、気軽なツーリングを楽しめる

小鹿神社の顔出しパネルから顔をのぞかせ、笑顔を見せるこつぶさん

境内に設置された遊び心あふれる顔出しパネルで記念に一枚! 右横にあるのは、小鹿野町のご当地キャラクター・おがニャッピーのパネル

たまたま居合わせた宮司さんにお話をうかがったところ、小鹿神社はもともと「何の変哲もない町の神社だった」そうです。転機となったのは約15年前。国内最大規模のオートバイ展示会『東京モーターサイクルショー』のブースイベントとして、ウェルカムライダーズおがのと協力しライダーの安全祈願を行ったことなどをきっかけに、徐々にライダーの参拝客が増加していきました。

現在は、ライダー向けの転倒防止のお守りを販売したり、境内にバイクの絵が描かれた絵馬や記念撮影用のパネルを並べたりと、ライダーを歓迎するおもてなしの工夫が随所に散りばめられています。また、新しくバイクを購入したライダーたちが、災いを祓う儀式「修祓(しゅばつ)」を受けるために、全国から小鹿神社を訪れるそうです。

こつぶ

バイクはどうしても事故が多い乗り物なので、旅先で神社に立ち寄るライダーも多いんです。私も、ツーリング中に神社を見つけると必ず旅の安全を祈願しています!

宮司さんは当時を振り返り、「いつの間にか『バイク神社』と呼ばれるようになったんです(笑)。この神社はライダーのみなさんに『バイク神社』にしてもらったんです」と語ってくれました。

神社の本殿を背景に話をするこつぶさんと宮司さん

小鹿神社の宮司さん(写真右)と話すこつぶさん

こつぶさんの手のひらの上のお守り。てんとう虫のイラストと「防止守」の文字が刺繍された黄色のお守り

小鹿神社を訪れるライダーに人気の、バイクの「転倒」防止と「てんとう」虫をかけたユニークなお守り

広々とした駐輪スペースを設けた「道の駅 両神温泉薬師の湯」

今回の旅の安全を祈願したあとは、次の目的地へ。

続いて訪れたのは、「道の駅 両神温泉薬師の湯」です。その名のとおり、温浴施設などを併設するこの道の駅ですが、「ライダー目線で、ぜひ注目してほしいポイントがあるんです」とこつぶさん。それが、広々と確保された「二輪車専用駐輪スペース」です。

二輪車専用駐輪スペースと書かれた広い駐輪場でバイクの脇に立つこつぶさん

広々としたバイク専用の駐車区画

こつぶ

道の駅は全国各地にありますが、バイクを停める場所がないところもあるんです。そのなかで、これだけ充実したバイク専用駐車スペースを備えているのはとても珍しい! はじめてここに来たとき、「町がライダーを歓迎してくれている!」と感動したことを覚えています。

道の駅だけではなく、小鹿野町ではさまざまなところにバイク専用駐輪スペースが整備されています。さらには町中の目立つ場所に「ウェルカムライダーズおがの」のロゴがあしらわれた看板がいくつもあり、町をあげてライダーを歓迎している様子がうかがえました。

「焼肉レストラン 東大門」で小鹿野名物・わらじカツ丼を

さて、道の駅を出たあとは、お待ちかねのランチタイム。お邪魔したのは、1974年創業の「焼肉レストラン 東大門」です。

いただくのはもちろん、小鹿野名物「わらじカツ丼」! その名が示すとおり草鞋(わらじ)のように薄く大きく伸ばした豚肉をトンカツにして、醤油タレにくぐらせてご飯に乗せた、小鹿野町発祥のご当地グルメです。

店内の座敷にて、顔のサイズほどある大きな「わらじカツ丼」を掲げて笑顔を見せるこつぶさん

小鹿野名物「わらじカツ丼」を堪能。甘じょっぱい醤油ダレの香りが食欲をそそる

サクサクの衣に包まれた柔らかくジューシーな豚肉に、醤油ベースのタレがしっかりと染み込んだわらじカツは、ご飯との相性が抜群! なかでも東大門のわらじカツはどんぶりからはみ出るほどボリューム満点で、長年ライダーたちの胃袋を満たし続けています。わらじカツと豚味噌を一度に味わえる「The ライダーズ飯」と名づけられた特別メニューもあります。

バイクで訪れてキャンプを楽しめる「FENOZ MORITO CAMP」

大人気のわらじカツ丼に舌鼓を打ち、お腹を満たしたあとは、今回のツアーの最終目的地でもある小鹿野町の新名所「FENOZ MORITO CAMP(フェノズモリトキャンプ)」へ。

ここは、多様なアウトドアを満喫できる自然公園「みどりの村」内に2025年2月にオープンしたキャンプサイト。モンゴルから直輸入した本格的なゲルに宿泊することができ、一味違うキャンプ体験を提供してくれる施設です。

白いゲルが立ち並ぶ様子

森に囲まれた自然のなかに並ぶ、モンゴル直輸入の本格的な白いゲル

ゲルの内部で、ソファに座り読書をするこつぶさん

ゲルの内部は広々としていて快適。ツーリングの疲れを癒やすのにもぴったりだという

今回は、そんな小鹿野町の新名所で、こつぶさんとウェルカムライダーズおがの初代代表の吉田あきらさんの対談を実施。また、同アンバサダーであるOMG(おがのモトガールズ)のリーダーとして活動するayaさんからもコメントをもらいました。

たき火を囲みながら、15年続く取り組みの裏側や、こつぶさんと小鹿野町の関係、そして「趣味」を起点とした町おこしの可能性について語っていただきました。

行政から民間へ。「ウェルカムライダーズおがの」立ち上げの経緯

「ライダーの聖地」として知られる小鹿野町ですが、そもそもなぜバイクで町おこしをしようと考えたのでしょうか?

吉田

小鹿野町にはこれといって強力な観光資源がなく、人口も観光客も年々減少していました。そのような状況で、2007年当時の町長が「何かできることはないか」と必死に考えていたんですね。

そんななかで目をつけたのが、バイクでした。当時、小鹿野町の名物「わらじカツ丼」を食べたライダーがインターネットでその体験を発信してくれたことで、町を訪れるライダーが徐々に増えていたんです。

話している吉田あきらさん

吉田あきらさん

「ウェルカムライダーズおがの」の初代代表として約10年にわたり活動。小鹿野町をライダー歓迎の町として広く認知させる基盤を築いた立役者。また、デザイン事務所「スタジオ小風(オフ)」代表として、ロゴやチラシ制作などを手がける。団体ロゴや「OGANO」バイクロゴの制作など、クリエイティブの面からも取り組みに貢献している

吉田

この現象をまちづくりにつなげたいという想いから、より多くのライダーのみなさんを呼び込もうと、2007年に全国自治体でもはじめての試みとして、「オートバイによる町おこし事業」を立ち上げました。

事業の立ち上げ当初はどのような取り組みを行っていたのでしょうか。

吉田

まずは県からの助成金で、町のなかにバイク用の屋根つき駐輪場をつくりました。しかし、県の助成金が3年の期間限定ということもあり、より柔軟に動ける民間主導の組織に生まれ変わろうと、2010年に「ウェルカムライダーズおがの」として活動をはじめることに。

町民による任意団体なので活動資金は会費でまかなっていて、立ち上げ当初は32社の法人と、60名の個人が会員になってくれました。そうした支えがあり、現在も幅広い活動を続けることができています。

【「ウェルカムライダーズおがの」の主な活動】

  • 地元警察と連携した、ライダー向けの交通安全啓発活動
  • ツーリング誘致に向けた飲食・宿泊マップの作成・配布
  • 全国からライダーが集う大型イベント『おがのライダー宿』の毎年開催
  • 二輪車安全運転指導員による「ライディングレッスン」の定期開催
  • 外部団体によるバイク関連イベントの町内開催サポート など

吉田

ただ、活動当初から潤沢な資金があったわけではないため、拠点となる施設の整備や大規模な取り組みまでは手が回りませんでした。そこで、まずは限られた予算でもできるかたちで「ライダーのみなさんを歓迎しています!」と発信するイベントを企画しようと考えたんです。

そこで開催したのが、女性向けのライディング講座やトークショーを行う『いちにちレディースライダー宿』でした。当時は女性のライダーさんが増えている時期でもあったんですよね。

著名な女性ライダーさんたちが快く協力してくださったことでメディアでも大きく取り上げられ、このイベントをはじめてからライダーさんのあいだで小鹿野町の名前が徐々に広がっていきました。

こつぶ

最初のイベントは女性向けからスタートしたんですね! 2023年に私もコラボさせていただいたイベント『おがのライダー宿Vol.14』では、全国から多くのライダーさんが集まってくれましたよね。

大勢のイベント来場者が晴天の下笑っている集合写真

2023年10月に実施された、こつぶさんとのコラボイベント『おがのライダー宿Vol.14』にて。全国から集まった約1,600人の来場者とともに、大盛況でイベントは幕を閉じた

吉田

ええ、あのときは本当に大盛況でしたね。町の人口に対して約15%に相当する1,600人の来場者が集まり、町にとってはかなりインパクトのある出来事でした。最初は手探りの小さなイベントからスタートしましたが、みなさんの協力で少しずつ輪が広がり、こつぶさんのお力も借りてあそこまで大規模なイベントに成長したのは本当に感慨深いです。

こつぶさんが衝撃を受けた「ウェルカムな雰囲気」が生まれた背景

バイクを町に呼び込むことに対して、地域住民の方々から反対意見などはなかったのでしょうか。

吉田

もちろん、最初からすべてがスムーズにいったわけではありません。バイクには「危ない、うるさい、怖い」といったマイナスのイメージが根強くあります。実際に、ウェルカムライダーズおがのとして活動をはじめた当初は、地域の方から「静かに生活したいのに、うるさくなるのは困る」といった声が寄せられました。

そこで私たちは、まずバイクに対するイメージを「ソフト」にすることからはじめました。最初のイベントを『いちにちレディースライダー宿』にしたのも、実はイメージ戦略の一環なんです。まずは女性もバイクを楽しんでいることを、地域のみなさんに知ってもらいたいと。

豊かな自然を背景に、車道をバイクで走るこつぶさん

小鹿野町をツーリングするこつぶさん

まずは、地域の方々の不安感を払拭しようと試みたわけですね。

吉田

はい。それと同時に、ライダー側へも近隣住民への配慮を呼びかけました。町内のオリジナルマップをつくり、「ここは生活道路だから走らないでね」「病院や学校があるから安全に走ってね」と。

また、地元の警察との連携も重要なポイントです。「法に則った楽しみ方をする方々を歓迎する」という姿勢で、一緒に交通安全の啓発活動を行い、イベント開催時にもご協力いただいています。こつぶさんとのイベントのときも、白バイ隊が来てくれましたよね。

こつぶ

そうでしたね! 私たちライダーは、普段「地元の人の迷惑になっているかもしれない」と感じて、ただ景色だけ見てそっと日帰りするパターンも多いんです。だからこそ、警察の方も巻き込んで「ルールを守れば大歓迎」と示してくれると、すごく安心できますね。

キャンピングチェアに座って話すこつぶさん

吉田

そういうことです。小鹿野の知名度が高まるにつれ、町を訪れる方はどんどん増えていきましたが、それとは対照的に、ライダーの増加を不安視する町民の声は減っていきました。

「来やすく、居やすく、また来たい」と感じられる町をつくる

こつぶさんは何度も小鹿野を訪れていますが、この町の魅力をどのように感じていますか。

こつぶ

まずは「気持ちよく走れること」ですね。私が最初に小鹿野を訪れたのは2019年のことで、バイクでの日本一周の途中に立ち寄りました。そこで衝撃を受けたのが、町全体がライダーを歓迎する雰囲気にあふれていることでした。

さらに、私が小鹿野町を何度も訪れるようになった最大の理由は、「町のみなさんとの交流」なんです。

旅のなかで、美しい景色や観光スポットにはたくさん出会いますが、写真を撮って満足してしまって「また来たい」とまではなかなか思わないことも多くて。

一方で、小鹿野の飲食店などに入ると、「バイクで来たの?」「どこから来たの?」と自然に声をかけてもらえるんです。そうした温かいコミュニケーションを通して土地やみなさんに対する親近感が生まれ、「また必ずここに戻ってきたい」と思ったんですよね。

「おがの押し!!」と書かれたハートのパネルを持つこつぶさん

吉田

私たちウェルカムライダーズおがのがめざすのは「来やすく、居やすく、また来たい」町なんです。ライダーのみなさんに歓迎の意を伝えるためにもコミュニケーションは欠かせません。現在では、たとえばバイクで来たお客さまにコーヒーを無料で提供するなど、ライダー向けにサービスを行っているお店も多くあります。

そしてそういったサービスは私たちからお願いしたものではなく、各店舗のみなさんが自発的にはじめてくれたものなんです。背景には、ライダーのみなさんが町に活気をもたらしてくれたことへの感謝もあるのだと思います。当時の飲食店の組合長さんから、「冬場は観光客がゼロだったけれど、いまではバイクのおかげもあって冬でも商売になっている」と声をかけていただいたときは、私自身も本当にうれしかったですね。

そんな地域のみなさんの「歓迎したい」という気持ちから生まれた小さな取り組みの積み重ねが、「ライダーの聖地」としての小鹿野をつくったのだと思っています。

こつぶ

そうやって町ごと歓迎してくれているのがわかるからこそ、私たちライダーも地域への強い興味やリスペクトを持って訪れることが大事だと思っています。

ただ走りを楽しむだけの場所として行くのか、それとも「その場所を楽しみたい」と思って行くのかで、町の見え方も、町の方が抱くライダーのイメージも大きく変わると思うんですよね。地域の受け入れマインドと私たちのリスペクトが綺麗に噛み合う関係になれたら、素敵だなと思いますね。

aya

私の実家でもある和菓子店・叶屋では、バイクでお越しになった方には無料で和菓子をサービスしています。小鹿野に来た際は、ぜひ叶屋にも寄ってくださいね!

趣味を起点に、「ただいま」と言える場所をつくる

こつぶさんにとって小鹿野町はどのような場所ですか?

こつぶ

「ただいま」と言える場所ですね。何度か足を運び、その地域の方々との出会いを楽しむうちに「ただいま」と言いたくなる——。全国にそんな場所が増えれば、バイクという趣味はもっと楽しくなると思っているんです。それに、気軽に「ちょっと遠くに行ける」バイクは、そういった場所をつくるのに最適なツールですから。

バイクに乗るマスコットキャラクターが描かれた絵馬

小鹿神社の絵馬。交通安全を祈願するライダーが多くいる

小鹿野町のように「趣味」を起点にした町おこしを成功させるためのポイントは何でしょうか?

こつぶ

継続的にイベントを開催し続けること、そして発信し続けることだと思います。

もちろん、人を呼んでイベントをやるのってすごく大変じゃないですか。でも、インターネットでその土地に「行ってみたい」という口コミを広げるためにも、みなさんが発信しやすいきっかけをつくり続けることがとても大事だなと思っています。いまはバイクに限らず、趣味でつながるコミュニティの中心地はインターネットですから。

まずは小さくても「できる規模、やれる規模で続けること」が一番大事なのかなと思いますね。

aya

最初は一人でバイクでいらっしゃり、その後「また来たよ」と、車でご家族を連れて戻ってきてくださる方も少なくないんですよ。そうやってかたちを変えて訪れてくれる人がいるのはうれしいですね。

キャンピングチェアに座って話すこつぶさん

吉田

そのとおりですね。活動を長く続けるためには「身の丈に合ったことを、無理せずやること」も重要だと考えています。

ウェルカムライダーズおがのの活動は、かかわっているすべての人が「バイクが好き」「バイクでつながる仲間が好き」といった純粋な気持ちを原動力にやっているからこそ、15年以上続いてきました。もし「義務感」や「使命感」がモチベーションになっていたとしたら、とっくに燃え尽きていた気がするんです。

—15年以上続いてきた活動ですが、今後の展望を教えてください。

吉田

これからのことは、若い世代に任せたいと思っています。幸いにして、素晴らしいアイデアを持った若手がたくさんいるので、私たちの世代がとやかく言うことなんてひとつもないんですよ(笑)。

そもそも、ウェルカムライダーズおがのの代表を務めていた頃から、私は会員のみんなが出してくれた案に対して「いいじゃん! やってみよう」と言っていただけ。私たちの活動の根本にある「小鹿野を訪れてくれた人を愛そう」というシンプルな気持ちを大事に、自分たちのペースで小鹿野町を盛り上げていきたいですね。

ayaさんとこつぶさん、吉田さんの3人が親指、人差し指、中指をあげたポーズで笑う様子

最後にayaさんとこつぶさん、吉田さんとウェルカムライダーズおがのの「W」を表すポーズで

この記事の内容は2026年5月28日掲載時のものです。

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Credits

取材・執筆
鷲尾諒太郎
写真
伊藤圭
編集
牧之瀬裕加(CINRA, Inc)

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