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なぜ河童は遠野に棲みついた?語り部が民話で紡ぐ、無形の財産
みなさんは、河童や座敷わらしがこの世に「いる」と思いますか?都市伝説やオカルトの類として語られがちな存在ですが、これらを「そこにあるもの」として自然に受け入れ、語り継いできた地域があります。岩手県遠野市。日本民俗学者・柳田國男が記した『遠野物語』の舞台であるこの地には、河童や座敷わらしをはじめとする、多くの「かたちのない存在」にまつわる民話が残されています。それらはいまでは重要な観光資源として、そして市民の誇りとして受け継がれる「無形の資産」にもなっています。なぜ遠野では数多くの民話が生まれ、受け継がれてきたのでしょうか。そして、それらの民話を伝える「語り部」たちは、地域においてどのような役割を担ってきたのでしょうか。その謎を解き明かすため、遠野を訪れました。