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小豆島のオリーブ、児島のデニム。二組の兄弟が挑む、産業を活かした地域活性化

  • 公開日

同じ瀬戸内を舞台に、異なる産業で地域を盛り上げる二組の兄弟がいます。

香川県小豆島でオリーブの栽培やオリーブ製品の研究開発・製造・販売、地域活性化を目的とした文化事業などを手がける「オリーヴ兄弟」。岡山県倉敷市児島でデニム製品の製造・販売、宿泊施設の運営や行政と連携した移住事業などを手がける「デニム兄弟」。

「兄弟で地域に根ざしたビジネスを展開する」という共通点を持つ二組は、それぞれどんな想いを胸に事業を展開しているのでしょうか。

本記事ではオリーヴ兄弟とデニム兄弟に、産業との出会いから兄弟経営のよさ、そして瀬戸内地方の可能性などについて話をうかがいながら、地域創生のヒントを探っていきます。

オリーブとデニムに魅せられた兄弟のはじまり

─お二組はそれぞれオリーブとデニムを核とした事業を展開しています。どのようなきっかけからはじまったのでしょうか?

敏宏さん(オリーヴ兄)

小豆島では1908年からオリーブ栽培がはじまり、いまも島の至るところに植えられています。父がオリーブを原料にした化粧品の販売会社をやっていたこともあって、僕らにとってオリーブは生活に根ざした、とても身近な存在でした。

大人になってから父の会社を手伝うようになり、オリーブについて調べてみたところ、人類が最も古くから栽培してきた農作物の一つともいわれていて、何千年も前から人々の暮らしを支えてきたことがわかって。その歴史の厚みに、すごく感銘を受けたんです。

また、20代の頃にヨーロッパのさまざまな国を巡ったのですが、旅先の農園で食べたオリーブオイルがめちゃくちゃ美味しくて。そういった歴史や食に対する感動がきっかけになっています。

オリーヴ兄弟、兄の敏宏さんが話している様子

「オリーヴ兄弟」兄の柳生敏宏さん。香川県の小豆島で柳生家の次男として生まれる。2002年に父親が創業した小豆島ヘルシーランド株式会社に入社。2006年に同社の2代目代表に就任。

忠勝さん(オリーヴ弟)

僕もやっぱり、オリーブの「美味しさ」に魅力を感じていますね。これまでに20か国以上を旅して、その土地のオリーブ農園を巡ってきたのですが、産地によって味わいが違って、知れば知るほど奥深いんです。

オリーヴ兄弟、弟の柳生忠勝さんが話している様子

「オリーヴ兄弟」弟の柳生忠勝さん。香川県の小豆島で柳生家の三男として生まれる。2019年より本格的に小豆島ヘルシーランド株式会社の経営に参画。現在は2代目副社長として新規事業開発などを行う。

オリーブ兄弟、弟・柳生忠勝さん

忠勝さん(オリーヴ弟)

オリーブはイメージのよさというか、ちょっとオシャレな感じがするのもいいなと思ってます(笑)。

島田さん(デニム弟)

僕が産業としての「デニム」の魅力に出合ったきっかけは、岡山の大学に進学したことです。所属していた学生団体の活動で知り合ったデザイナーの方に誘われて、デニムの製造現場の見学に行ったんです。

製造現場で好きなブランドのジーンズがつくられる様子を目の当たりにし、「こんな小さな街の工場で、世界に名を馳せるような製品をつくっているんだ」と驚きましたし、カッコいいなと感じました。

ただ、工場で働く職人さんたちから、デニム製品の生産量はどんどん減っていて、廃業する工場も出てきているという話を聞いて。「こんなにすごいのに、それはもったいない!」と思い、何か自分にできることはないかと動きはじめたことが、いまの事業の原点です。

デニム兄弟、弟の島田さんが話している様子

デニム兄弟、弟の島田舜介さん。兵庫県出身。大学進学を機に岡山県に移住し、地域創生プロジェクトに関わる学生団体に所属。2015年に兄とともにデニムブランド「EVERY DENIM」をスタート。主にデニム工場巡りツアーの企画や地域企業との連携事業のディレクションなどを担当。

児島にあるデニム工場の作業風景

児島にあるデニム工場。デニムはこうしたさまざまな工場の分業によってつくられる。

山脇さん(デニム兄)

履き続けるほど経年変化によって風合いが変わり、自分だけの特別な一着へと成長していく……そんなところに、デニムの魅力が詰まっているんじゃないかな、と思っています。

現代は物にあふれていて、お金さえあれば大抵のものが手に入る時代じゃないですか。一方で、本当に大切にしたいもの、ずっと持ち続けたいものを見つけるのが難しくなっている気がします。

そんななかで、デニムは長年の使用にも耐えられるからこそ、かけがえのない存在になりやすい。そんな側面に、デニムの真価を感じています。

デニム兄弟、兄の山脇さんが話している様子

デニム兄弟、兄の山脇耀平さん。兵庫県出身。大学進学を機に茨城県に移住。2015年に弟とともにデニムブランド「EVERY DENIM」を立ち上げ、キャンピングカーで全国47都道府県を巡る移動販売を展開する。2020年、デニムブランドづくりを含むこれまでの活動を「ITONAMI」とリブランディングして、同名の株式会社を設立。

兄弟で一緒にビジネスって、実際どうなんですか?

─お二組とも兄弟で一緒にビジネスに取り組んでいらっしゃいます。これにはどのような経緯があったのでしょうか?

忠勝さん(オリーヴ弟)

大学卒業後に島外の会社に就職し、その数年後に小豆島に戻って、父が創業した会社に入りました。

地元に戻る前、都内の出版社で働いていた僕のところに、すでに父の会社で働いている兄がやってきて「お前はこれから何がしたいの?」と聞いてきたんです。そこで僕が「自分で新しい事業を起こしたい」と話したら、「じゃあ、うちの会社に入って俺のフォローをするのがいい。それがお前の夢に近づく一番の近道だ」と言われたんですよ。じゃあ、一緒にやるかなと。

オリーブ兄弟、弟・島田舜介さん

島田さん(デニム弟)

えっ、お兄さんめっちゃかっこいい口説き方……!

敏宏さん(オリーヴ兄)

口説いたなんて意識は全然なかったです(笑)。選択するのは彼だから、帰ってきてもらうなら彼自身の意志がないといけないな、とは思っていたので。

ただ、弟は物事をどんどん前に進めていけるタイプで、自分はどちらかというと足場を固めるのが性に合っている。だから、それぞれの特性を活かして同じ事業に打ち込めば、会社が早く成長するだろうなと想像していました。

実際、彼が入社してすぐに受け持った通信販売事業は、成長スピードが一気に上がったんですよ。

忠勝さんが牽引する小豆島ヘルシーランドのオンラインストアで購入できる商品。自社栽培の美容オリーブオイル「ジ・オリーヴオイル(小豆島産)」をはじめ、希少な小豆島産食用オリーブオイルやオリーブの健康食品なども取り扱っている(画像提供:小豆島ヘルシーランド株式会社)

デニム兄弟、兄・山脇耀平さん

山脇さん(デニム兄)

互いに補い合える、いい協力関係なんですね。

島田さん(デニム弟)

僕も忠勝さんと同じく、大学生の頃から自分で何か事業をやりたいなと考えていたんです。ただ、周りで起業している知人のなかには、一緒にやっていたコアのメンバーが抜けてすごくキツそうにしている人もいて。

それで「自分が事業を立ち上げるなら、信頼できて長く一緒に走れるパートナーとやりたい」と思ったときに、「あ、兄がいるじゃん」とひらめいたんです(笑)。

兄弟仲はとてもいいし、お互いに服が好きで、何より家族だからこそ「どこかのタイミングで縁がパッタリ切れる」みたいなこともないだろうなと。そんなふうに考えて、僕から「一緒にデニムのブランドをやらないか」と誘いました。

山脇さん(デニム兄)

僕は起業しようとか、先々のことはそこまで考えていなかったんですけど、「まずはいま、楽しくてやりがいのあることをやってみよう」という気持ちで弟の誘いに乗っかりました。

─兄弟で同じビジネスに取り組むことについて、どのようなメリットがあると感じていますか?

敏宏さん(オリーヴ兄)

新規事業の立ち上げなど、一気に何かを推し進めていくときに、経営パートナーとして弟がいるのはとても心強いですね。お互いのタイプに合わせて役割分担もしやすいし、少ないやり取りで意思疎通ができるので、スピーディーに進められます。

忠勝さん(オリーヴ弟)

会社のリソースを一時的に集中させる必要がある場合、経営的にも重要な判断が連続するから、かなり負担が重いじゃないですか。その責任を同じ目線、同じ重みで分け合えるのは、兄弟だからこそなのかもしれません。

島田さん(デニム弟)

いまの話、すごく共感できます。僕らも新しい活動を始めるときは、まず兄弟でガッと集中して土台をつくりあげて、そのあとの継続的な運営をほかのスタッフにお願いすることが多いです。

山脇さん(デニム兄)

お互いの得意・不得意をよく理解できているから、阿吽の呼吸でフォローできるのも強みだなと。多分、兄弟じゃなければここまで「以心伝心」みたいなレベルで察して支え合うのは難しいんだろうなと感じています。

Uターンで事業継承、Iターンで新規起業――異なる視点がとらえた、地域の魅力

─オリーヴ兄弟は地元である小豆島に戻り、デニム兄弟は倉敷市の児島エリアに移住して、地域に根ざした産業づくりをされています。それぞれ拠点としている場所の魅力をどうとらえていますか?

敏宏さん(オリーヴ兄)

一つひとつ挙げていくとキリがないのですが、あえて一言で言うならば「非日常」が最大の魅力だと感じています。島へのアクセスは船のみ。都会的な日常と、いい意味で断絶しているんですよね。

小豆島の自然は豊かで、海も月も空も格別に美しいです。穏やかな瀬戸内海に囲まれたこの島では、ゆったりとした時間が流れているなと感じます。もっとも、私たち地元民にとってはそれが当たり前だったので、昔は気にも留めていなかったんですけど(笑)。一度外に出てから戻ってきたことで、この島の日常こそがとても価値のある「非日常」なのだなと気づくことができました。

山脇さん(デニム兄)

瀬戸内海には独特な魅力がありますよね。僕らは2018年から1年半ほど、キャンピングカーに乗って全国を回りながらデニム製品を販売する活動をしていました。そのなかで児島に立ち寄ったとき、その海の美しさ、穏やかさにすごく癒やされたんです。

あと、外からこの地域に入ってきて感じるのが、児島は若い人の新しいチャレンジを歓迎してくれる街だなということ。移住者をナチュラルに受け入れてくれる雰囲気もあって、居心地がとてもいいなと感じています。

─地域を盛り上げ、その魅力を最大限に生かすために、普段からどのようなことを意識していますか?

忠勝さん(オリーヴ弟)

「余白」をつくること、でしょうか。たとえば2023年にオリーブで心と体をととのえるウェルネスガーデン「千年オリーブテラス for your wellness」という、コミュニティラウンジや宿泊棟などからなる複合施設を新設したのですが、圧倒的に美しい景色を、何にも邪魔されずに味わえるように、テレビも置いていないんです。

ほかにも、「千年オリーブテラス for your wellness」の周辺には、何かつくれそうな空き地を意図的に残していて。外から来てこの地を好きになってくれた人たちに「ここで何か一緒に事業をやりませんか?」と声をかけて実現した例が、これまでにもあるんです。

メディテーションサウナヴィラ「tou」の窓から見える広比としたテラスと、その先に見える海と山の風景

施設のオーディオガイドやクリエイティブを手がけたON THE TRIPが、 「1,000年続くオリーヴの森づくり」や持続可能な取り組みに共感し、共同プロジェクトとして生まれたメディテーションサウナヴィラ「tou」。小豆島という環境もプロジェクト発足のモチベーションになったという(画像提供:小豆島ヘルシーランド株式会社)

大きな窓から海を望む「ルッカ」の部屋の内観

「千年オリーブテラス for your wellness」で宿泊することができる、オリーブの名を冠した3つの部屋のうち「ルッカ」の部屋とその景色。景色を堪能するために、室内に極力ものを設置しないようにしている(画像提供:小豆島ヘルシーランド株式会社)

「千年オリーブテラス for your wellness」から眺めることができる瀬戸内海の景色。(写真提供:小豆島ヘルシーランド株式会社)

島田さん(デニム弟)

僕たちの場合、戦略的にやっていることはほとんどないんですけど(笑)、強いて言うならば「友だちを呼んで、街の好きなところを案内すること」かなと。僕らも2019年から「DENIM HOSTEL float」という宿泊施設を運営しているのですが、よく自分たちの知人や友人に声をかけて遊びに来てもらっています。

そのたびにこの街を案内し、面白い人たちを紹介していると、頼んでもいないのに「児島はいいところです!」と発信してくれる人が増えていって。一度来てくれた友人が、別の友人と一緒にまた来てくれることも多いんです。

そんなふうに、僕らの「好き」を身近な人たちに伝えて、その波が自然と外側に広がることで、地域に人が絶えず流れ込んでいるのかもしれないなと、ここ数年は特に実感しています。

オリーブ兄弟、弟・島田舜介さん

島田さん(デニム弟)

最近は児島に移住を希望してきたり、児島と都市部で二拠点生活をはじめたりする友人も増えてきました。「DENIM HOSTEL float」の近くに海が見える素敵なアパートがあって、移住の相談を受けるとよくおすすめしているんです。そこにはもう10組くらい僕らが仲介した移住者が住んでいて、ちょっとしたコミュニティになっていますね。

「DENIM HOSTEL float」から一望できる瀬戸内海

アパートの室内で、住民の5人がスイカを食べている様子

児島に移住し、島田さんの紹介したアパートに住んでいる方々。11組14人が住んでいる。

1,000年後を見すえて、地域の産業を考える

─お二組は事業を通した地域社会への貢献を大事にされていると思いますが、どのような考えを持って取り組んでいますか?

忠勝さん(オリーヴ弟)

大きく2つの視点があります。1つは自社の事業を通した雇用の創出です。自社の農園や配送センター、コールセンターを小豆島に整備し、6次産業*¹を根づかせていくことで、地域の持続的な経済発展と移住雇用人口の促進にアプローチしています。

*1 農業などの1次産業、2次産業である食品加工、3次産業の流通・販売までを一体で担う取り組みのこと

そしてもう1つは、観光による地域の活性化です。アート事業や出版事業を通して、瀬戸内や小豆島が持つ資源や魅力を再発見し、磨きをかけて外に発信することで、歓光による地域の活性化を図ろうと考えています。

妖怪のペイントが描かれている妖怪美術館の外観

小豆島につくられた妖怪美術館。妖怪画家であるオリーヴ兄弟のお兄さんが館長を務めている(写真提供:小豆島ヘルシーランド株式会社)

敏宏さん(オリーヴ兄)

私たちの掲げるビジョンは「1,000年続く『オリーヴの森』をつくること」です。数年前にイタリアの農園を視察したとき、樹齢300年ほどのオリーブが樹海のように広がる光景に、深く感動したんです。

人智を超えた自然の営みが、長く土地に恵みをもたらしていること。そしてその土地の人々もまた、オリーブの栽培を継承し、何世代にもわたって共存していること――そんな事実にただただ圧倒されましたし、とても美しいなと感じました。

オリーブの樹齢はとても長く、適切な環境下では1,000年、2,000年と生き続けます。いま私たちが植えているオリーブも、この島とともに健やかに育ち、願わくば1,000年残っていてほしい。それはすなわち、この島の産業や文化、自然との共存の歴史が1,000年後も脈々と続いていることと同義です。

オリーヴ兄弟、兄・柳生敏宏さん

敏宏さん(オリーヴ兄)

自社の事業を通して、オリーブと人とが共存しながら豊かな生活を営む未来を描き出していきたいですね。

海を見渡せる丘の上に立つ、大きなオリーブ大樹

小豆島ヘルシーランドの自社農園『オリーヴの森』に育つ、樹齢1,000年の『オリーヴ大樹』(画像提供:小豆島ヘルシーランド株式会社)

山脇さん(デニム兄)

1,000年続く未来を見ているって、すごくカッコいいですね。それに比べると、僕らが扱っている「デニム」の生産が国内ではじまったのは1960年代からで、歴史としてはまだまだ浅いんです。当時、学生服をつくっていた児島の縫製工場が、アメリカから新しく入ってきたジーンズに目をつけてつくりはじめたことが、日本のデニム製造の発祥だといわれています。

服飾業界は、トレンドが目まぐるしく移り変わる世界です。そんななか、児島で生き残ってきた縫製工場は、時流のうねりにうまく対応しながら、さまざまな服づくりの技術を磨き上げてきました。

一般的に職人というと、頑固なイメージがあるかもしれませんが、ここで縫製に携わる職人さんたちは、目の前の変化に適応する柔軟性がすごくあるなと感じています。工場の数は減っているものの、持っているポテンシャルは本当に高いんです。

島田さん(デニム弟)

その力をいまの時代に即してプロデュースし、付加価値をつけて商品化することで、この街の産業と職人さんたちの素晴らしい技術力を、持続可能なかたちで後世に残していきたいです。

服飾の製造現場は分業制で、それぞれの工程を担当する工場同士の連携が薄いこともあるので、そこに僕らがいいかたちで介入し、新たなシナジーを生み出していけたらなと考えています。

オリーブ兄弟、弟・島田舜介さん

島田さん(デニム弟)

まだ前例がないだけで、デニムも大事に使えば1,000年以上保つかもしれません(笑)。

デニムの商品がたくさんラックにかかっている「ITONAMI」の店内

デニム兄弟が手がけるアパレルブランド「ITONAMI」の直営店

オリーヴ兄弟×デニム兄弟、対談後の感想

「瀬戸内」「兄弟」を共通項にしつつ、それぞれ異なる産業を盛り上げようと邁進するお二組に、地域や産業の魅力、兄弟経営ならではのお話などを存分に語っていただいた本取材。お二組は、相手のお話を聞いてどのような感想をもったのでしょうか。対談を振り返っていただきました。

オリーヴ兄弟、兄・柳生敏宏さん

敏宏さん(オリーヴ兄)

キャンピングカーで全国を回りながら商品を販売したエピソードが、すごくいいなと思いました。私たちはいま、島内へのアプローチに重きを置いているのですが、やっぱり自分たちが外に出向いて、積極的に縁を広げていくことも大事だなと。

オリーブ兄弟、弟・柳生忠勝さん

忠勝さん(オリーヴ弟)

そういう下地があるからこそ、好意的に発信してくれる人が増えていったというお話も理想的だと感じましたね。ぜひそのあたりのノウハウについて今後も意見交換させてもらいたいです。

オリーブ兄弟、弟・島田舜介さん

島田さん(デニム弟)

今日の話で一番響いたのは、敏宏さんの頼もしさですね。僕も兄に「俺についてこい」ってグイグイ引っ張ってもらいたい……。

デニム兄弟、兄・山脇耀平さん

山脇さん(デニム兄)

え、そんなこと思ってたの!?

オリーブ兄弟、弟・島田舜介さん

島田さん(デニム弟)

というのは冗談として(笑)、お二人の話を聞いていると、農業から工業、サービス業まで一貫して自社で持っている力強さがあるなと感じました。僕らは農業や食に関する知見がまだまだ乏しいので、近いうちに小豆島に赴いて、勉強させてもらえたら嬉しいです。

デニム兄弟、兄・山脇耀平さん

山脇さん(デニム兄)

実は2025年4月に地元の企業数社と新たな組織をつくって「鷲羽山レストハウス」という観光施設のリニューアルと運営にも携わっています。そこの食堂やうちの宿泊施設でも、ぜひお二人がつくったオリーブオイルを使わせてもらいたいです。

ほかにも、オリーブで生地を染められたら、デニムが緑やオリーブ色になってバリエーションも増えそうですね。少しずつコラボレーションしながら、ゆくゆくは何か新しいことを一緒にできたらなと思います。

Credits

取材・執筆
西山武志
写真
近藤維摩
編集
早川大輝(プレスラボ)、森谷美穂(CINRA, Inc.)

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